cpコマンドのオプションと確認なしの一括上書き設定 | yes・バックスラッシュの2つの方法

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テスト環境RHEL系AlmaLinux 9.8rootアカウント2026-10-05 確認

cp コマンドで複数のファイルをコピーすると、ファイルごとに上書きの確認が出て作業が止まります。cpコマンドはCopyの略で、ファイルとディレクトリをコピーします。この記事では、基本的な使い方とオプション、確認なしで一括上書きする2つの方法をまとめました。

cpコマンドは、コピー先に同じ名前のファイルがあると確認せずに上書きします。これを防ぐために[alias cp='cp -i']が設定されており、上書きの前に確認を求めるようになっています。

✅ 基本的な使い方

基本的な使い方は次のとおりです。

cp -[オプション] <コピーする ファイル または ディレクトリ​> <コピー先 パス または ファイル または ディレクトリ パス​>

コピーする対象を先に書き、コピー先または新しい名前をその後ろに書きます。

cpコマンド
# ファイル > ファイルにコピー 
cp file1 file2
# ファイル > ディレクトリ内にコピー
cp file1 dir1/
# 2つのファイル > ディレクトリ内にコピー
cp file1 file2 dir1/
 testuser]# cp dir1/ dir2/
cp: -r not specified; omitting directory 'dir1/'

ディレクトリのコピーには、-rまたは-R、あるいは-aオプションが必要です。

  • -r/-R : ディレクトリと配下の内容を再帰的にコピー
  • -a : 属性を保持して再帰的にコピー(内部に-rを含む)

✅ cpコマンドで一括上書きする2つの方法

cpコマンドを実行すると[overwrite]を聞かれるのは、cpに[cp -i]のエイリアス(alias)が設定されているためです。

cp -a
cp: overwrite 'messages_ori'? y
~]# alias cp
alias cp='cp -i'

ファイルが1つか2つなら問題ありませんが、複数のファイルをコピーするときはファイルごとに答える必要があり手間がかかります。

このような場合は、次の2つの方法で確認なしに上書きできます。

yes | cp -ar /home/ ./

1つ目は[yes |]を前に付ける方法で、確認のたびにyが自動で入力されそのままコピーされます。2つ目はコマンドの前にバックスラッシュ[\]を付ける方法で、エイリアスを通さずに本来のcpコマンドが実行されます。

\cp -ar /home/ ./

✅ cpコマンドのオプション & シミュレーター

オプション説明
-a--archive元ファイルの権限、所有者、グループ、時刻情報などをすべて保持してコピー[権限、所有者、グループ、時刻情報などをすべて保持] + [-d : シンボリックリンク自体をコピー] + [-R : ディレクトリを再帰的にコピー]
-bコピー先がすでに存在する場合、既存のファイルをバックアップしてからコピー
-dコピー元がシンボリックリンクの場合、リンク自体をコピー
-fコピー先のファイルがある場合、強制的に削除してコピー
-i--interactive上書きの前にユーザーへ確認を求めるalias cp='cp -i'
-l(小文字)ハードリンクとしてコピー
-Pシンボリックリンクをたどらず、リンクのままコピー
-pコピー元の所有者、グループ、権限、時刻情報をそのまま保持
-r, -Rディレクトリを再帰的にコピー(サブディレクトリとファイルを含む)-rオプションはPOSIX非標準で、シンボリックリンクやデバイスファイルの処理で問題が起きることがあります。
-sシンボリックリンクとしてコピー(コピー元を絶対パスで指定する必要あり)
-uコピー先のファイルのほうが新しい、または同じ場合は上書きしない
-vコピーの進行状況を表示(verbose)コピーが完了したことを示すメッセージを表示するオプション
-xコピー元とコピー先のファイルシステムが異なる場合はコピーしません。
cpコマンド シミュレーターalias cp='cp -i'
[root@server work]#
ブラウザの中だけで動作し、実際のファイルには触れません。cpのオプションを変えながら入力し、ls、cat、diffで結果を確認してみてください。キーボードの↑↓で前に使ったコマンドを呼び出せ、uknew help と入力すると使えるコマンドが表示されます。

🔲 -aオプション:元ファイルの属性を保持 & サブディレクトリ(とファイル)をコピー

元ファイルの属性を保持したままサブディレクトリまでコピーするなら、[-a]オプションだけで十分です。ただし、スクリプトや自動化ツールが[-r]を明示的に求める場合があるため、[-r]や[-R]オプションを併用することもあります。

 testuser]# cp -a dir1 dir2
 testuser]# ll dir*
dir1:
total 0
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:11 file1
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:15 file2

dir2:
total 0
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:11 file1
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:15 file2
 testuser]# 

[-d : シンボリックリンク自体をコピー]+[-R : ディレクトリを再帰的にコピー]+[-⁠-preserve=all]

--preserve=all に含まれる項目説明
modeファイルの権限(rwxなど)
ownership所有者(user)とグループ(group)
timestamps最終更新時刻などのタイムスタンプ
linksハードリンク数(同じinodeの共有を維持)
contextSELinuxセキュリティコンテキスト
xattr拡張属性(ファイルに付加的に保存されるメタデータ)
all上記のすべての項目をまとめて含む省略形

🔲 -uオプション:追加・変更されたファイルだけをコピー

  • コピー先に同じ名前のファイルがない、または コピー元のほうが新しい場合にだけコピー
  • バックアップや同期でよく使用
 testuser]# cp -u file1 file2
 testuser]# ll file*
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:11 file1
-rw-r--r-- 1 root root 0 Jun  8 14:30 file2
Linux

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