Claude MCP:基本概念と使い方・設定

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Claudeに頼める仕事は、つないであるMCPで決まります。 Claude MCPは、Claudeがファイル、サーバー、カレンダーなどの外部ツールに直接つながるための規格で、基本概念からClaudeデスクトップの設定、実際の使い方まで順に整理しました。

Ⅰ. Claude MCPとは:概念

Claude MCPはModel Context Protocolの略で、Claudeが自分の外にあるプログラムやデータに手を伸ばすときに使う共通規格です。Anthropicが2024年11月にオープンソースとして公開し、2025年12月にLinux Foundationへ寄贈されたことで、ChatGPT、Gemini、VS Code、Cursorまで同じ規格を使っています。

9本の接続コード
MCP規格 Claude ChatGPT Cursor ドライブ Slack カレンダー
ボックスをクリックすると、各項目の説明が下に表示されます。
組み合わせごとの専用コード
AI 3つとプログラム3つをつなぐには、コードが9本必要です。どちらかが1つ増えるたびに、作るコードが丸ごと1列ずつ増えます。

1️⃣ Claudeと外部ツールをつなぐ規格

MCPが登場する前は、AIとプログラムの組み合わせごとに接続コードを別々に書く必要がありました。ClaudeをドライブにつなぐコードとSlackにつなぐコードは違い、同じドライブでも別のAI用のコードはまた違いました。

MCPはその間に規格をひとつ置き、プログラムは規格どおりに機能を提供し、AIは規格どおりに読み取ります。USBポートと同じ発想です。

規格の内側は、会話画面を開くホスト(Claudeデスクトップなど)と、機能を提供するサーバーに分かれます。覚える必要はありませんが、[ホスト]と[サーバー]は設定画面やエラーメッセージに何度も出てくるので、意味だけ知っておけば十分です。

2️⃣ MCPでいう[サーバー]の意味

MCPサーバーは、Claudeに機能をひとつ提供する小さなプログラムです。カレンダーを読み書きするならカレンダーMCPサーバー、自分のコンピューターのファイルを読むならファイルシステムMCPサーバーです。

よく言うLinuxサーバーやホスティングサーバーのように機器を指す言葉ではありません。そのため[MCPサーバーをインストールする]というのも機器を導入することではなく、その小さなプログラムをひとつ置いてClaudeに知らせることです。

Ⅱ. MCPサーバーの2つの種類

MCPサーバーはどこで動くかによって2つに分かれ、この区別を知らないと設定メニューを見当違いの場所で探すことになります。

1️⃣ 自分のコンピューターで動くローカルサーバー

ローカルサーバーは自分のPCの中で動くプログラムで、Claudeデスクトップがこのプログラムを直接起動してやり取りします。ハードディスクのファイルを読んだり、PCでコマンドを実行したりするならこちらです。

登録は、Claudeデスクトップの[設定 › 拡張機能]でAnthropicが審査したツールをインストールするか、設定ファイル(claude_desktop_config.json)に直接書き込みます。こうして追加したローカルサーバーはデスクトップアプリにだけ表示され、ブラウザで開くclaude.aiには表示されません。

2️⃣ クラウドサービスにつなぐリモートコネクタ

リモートコネクタはインターネットに公開されたMCPサーバーにつなぐ方式で、Googleカレンダー、Gmail、Slack、Notionのように、すでにクラウドにあるサービスがここに入ります。Claudeデスクトップでは[設定 › コネクタ]で追加し、同じアカウントならclaude.aiとモバイルアプリにも一緒に表示されます。

デスクトップアプリで追加したからといって、接続が自分のPCから出発するわけではありません。リモートサーバーへの接続はどのアプリで追加してもAnthropicのクラウドから始まるため、設定ファイルにリモートサーバーのアドレスを書いても、デスクトップアプリはそのサーバーに接続しません。

リモートはコネクタメニュー、ローカルは拡張機能か設定ファイルです。この2つを混同しなければ、Ⅲ章の設定でつまずきません。

自分のPC Claudeデスクトップ MCPサーバー(PC内) Anthropic クラウド MCPサーバー(ドライブ · Slack)
追加する場所 設定 › 拡張機能、または設定ファイル
接続の出発点 自分のPC
claude.ai · モバイル 表示されない

Ⅲ. ClaudeデスクトップのMCP設定

リモートコネクタは[設定 › コネクタ]画面で追加し、ローカルサーバーはこの画面に出てきません。下のシミュレーターで実際の画面をクリックすると、手順がそのまま見られます。

✳️ Claudeコネクタ設定 画面シミュレーター
コネクタ画面 · コネクタ一覧
Claude設定のコネクタ一覧画面
設定 › コネクタにある一覧です。種類がすべて[Web]なのはリモート方式という印で、状態のチェックは接続が完了したものです。右上の[追加]で新しいコネクタをつなぎます。
コネクタ画面 · 追加メニュー
コネクタ追加のドロップダウンメニュー
追加メニューは2つです。[コネクタを参照]は登録済みのものから選ぶ方法、[カスタムコネクタを追加]はアドレスを直接入れる方法です。ほとんどは前者で足ります。
コネクタ画面 · コネクタディレクトリ
コネクタディレクトリの一覧画面
登録されているコネクタは2,361個です。名前の横のチェックは検証済みの印で、[コミュニティ]タグが付いたものは外部の開発者が登録したものです。すでにつないであるものは[+]の代わりにチェックで表示されます。
コネクタ画面 · カスタムコネクタを追加
カスタムコネクタ追加の入力画面
入力欄は名前と[リモートMCPサーバーURL]の2つだけです。HTTPSのアドレスを受け付けるということなので、このメニューではリモートしかつなげません。画面の案内にも、信頼できる開発者のものだけを使うよう書かれています。
接続する · 検索と追加
ディレクトリでコネクタを検索した画面
ディレクトリで名前を検索し、[+]を押します。同じ名前で複数出てくるので、検証済みの印があるものとコミュニティのものを区別して選びます。
接続する · サービスのログイン
接続するサービスのログイン画面
そのサービスのログイン画面に移ります。Claudeがパスワードを預かるのではなく、ログインしたあと[この範囲だけ使う]という許可をもらってくる方式です。
接続する · 接続完了
コネクタ一覧に新しい項目が追加された画面
一覧に項目が増え、状態にチェックが付きました。リモートなので、同じアカウントならclaude.aiとスマホアプリにもそのまま表示されます。
使い方とトラブル対応 · ツール許可のリクエスト
会話中にツールの使用許可を求める画面
会話中にツールを呼び出す場面になると、この画面が表示されます。どのツールを使おうとしているか名前が出て、拒否・常に許可・今回のみ許可から選びます。つないだだけで勝手に何でもするわけではありません。
使い方とトラブル対応 · ツール権限の設定
コネクタのツール権限を設定する画面
コネクタをクリックすると、その中に[ツール権限]が別にあります。常に許可 · 承認が必要 · ブロック · カスタムの4つから選び、読み取り専用ツールと書き込みツールを分けて決められます。
使い方とトラブル対応 · 取得成功
ツール権限を変えたあと取得に成功した画面
権限を変えたら取得できました。上は止められていたときの案内で、下が成功した応答です。コネクタがつながっているのにツールが動かないときは、サービス側の設定とこのツール権限の2か所を確認します。
実際の画面をそのまま収めました。左のメニューをクリックして確認し、 画像をクリックすると拡大できます。
拡大した画面

ディレクトリから選ぶのが基本で、登録されていないサーバーを使うときだけ[カスタムコネクタを追加]にアドレスを直接入れます。カスタムの入力欄は名前とHTTPSアドレスだけなので、自分のコンピューター内のプログラムはここに書けません。

ディレクトリには検証済みのものと外部の開発者が登録した[コミュニティ]のものが混在しているので、選ぶときは名前の横の印を見ます。コネクタはつないだ瞬間からアカウントのデータを読めます。作り手がわからないものはつながないほうがよく、カスタム追加画面にも同じ案内が書かれています。

接続が終わると、一覧に項目が増えて状態にチェックが付きます。

Ⅳ. Claude MCPの使い方

コネクタをつないだからといって、Claudeが勝手に何でもするわけではありません。会話中にツールを呼び出す場面になると[このツールを使おうとしています]という確認画面が先に表示され、ツール名と一緒に拒否・常に許可・今回のみ許可から選ぶことになります。

毎回聞かれるのが面倒なら、[設定 › コネクタ]でそのコネクタをクリックし、[ツール権限]をあらかじめ決めておきます。常に許可 · 承認が必要 · ブロック · カスタムの4つから選び、読み取り専用ツールと書き込みツールが分かれているので、読み取りは開けておき、書き込みは毎回確認するようにできます。

使い方は、いつもどおり言葉で頼むだけです。[自分のサイト一覧を見せて]のように聞くと、Claudeが必要なツールを選んで呼び出し、結果を受け取って回答に使うので、ツール名を覚えて指定する必要はありません。

何を頼めるかは、つないだコネクタで決まります。カレンダーがつながっていれば予定を入れ、ドライブがつながっていれば文書を探し、つながっていないことはいくら言ってもできません。

Ⅴ. 接続できないとき

コネクタ一覧にチェックが付いているのにツールが動かないときは、サービス側でその機能を開放しているか、Claude側のツール権限が止めていないかの2か所を確認します。

コネクタを提供するサービスが、自分のアカウント設定にAIアクセスの項目を別に設けている場合があります。WordPress.comでは、アカウント設定の[AI and MCP]画面でアクセスをオンにし、読み取り・書き込み権限をそれぞれ開くようになっています。

ツールを呼び出したときに[その機能が設定で有効になっていない]という案内が出たらこちらが原因で、案内に一緒に表示される設定アドレスへ行って有効にします。

サービス側をすべて開放してもだめなら、Claude側のツール権限を見ます。[設定 › コネクタ]でそのコネクタの権限が[承認が必要]や[ブロック]だと、サービス側の設定に関係なく止められ、[常に許可]に変えるとすぐ動くことが多いです。

2か所を確認しても変わらなければ、接続を解除してつなぎ直します。サービス側の権限をあとから有効にした場合、コネクタが最初につながったときに受け取った古い権限一覧を持ったままのことがあり、接続し直すと一覧を新しく受け取ります。

Ⅵ. よくある質問

同じアカウントでログインしておけば、iOS・Androidアプリでもリモートコネクタがそのまま表示され、使えます。スマホで新しいコネクタを追加する機能はまだベータで、カスタムコネクタはデスクトップとWebで追加するのが基本です(2026年10月確認)。

いいえ。接続するときにサービス側で許可した範囲の中でだけ動き、その中でもツールを呼び出すたびに確認を求めます。確認を省くには、ツール権限を自分で[常に許可]に変える必要があります。パスワードがClaudeに保存される仕組みでもありません。

いいえ。Anthropicが作りましたが、2025年12月にLinux Foundationへ寄贈され、共通規格になりました。ChatGPT、Gemini、Copilot、VS Code、Cursorが同じ規格に対応しているので、一度作ったMCPサーバーを複数のAIにつなげられます。

既定の設定では、つないであるだけで大きな影響はありません。コネクタを10個以上オンにしているなら、入力欄の左下の[+] › コネクタ › ツールアクセスで必要なときだけ読み込む方式に変えると、その分会話に使える余裕が増えます(2026年10月確認)。

設定 › コネクタで該当する項目をクリックし、接続を解除します。しばらく使わないけれど消すのは惜しい場合は、ツール権限を[ブロック]にしておく方法もあります。接続は残したまま、呼び出しだけを止めた状態になります。

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