WordPressのインストール:LinuxサーバーにwgetとFTPでアップロードする2つの方法とWeb設定

テスト環境 RHEL系AlmaLinux 9.8rootアカウント2026-10-16 確認

WordPressのインストールは、LinuxサーバーのWebルートにWordPressのファイルをアップロードしたあと、ブラウザーのインストール画面でデータベース情報と管理者アカウントを入力して完了させる作業です。AlmaLinux 9.8サーバーにwgetコマンドとFTPアップロードの2つの方法でファイルをアップロードし、言語の選択からインストール完了まで進めて、管理画面にアクセスできるところまで確認しました。

インストールファイルは2026年10月16日時点でWordPress 7.1.3で、35.5MBのlatest.zipを展開すると、ファイル3,782個、115MBになります。

1️⃣ WordPressのインストール準備:Webルート・データベース・SSL

インストール画面は、言語の選択と案内の画面の次にデータベース名とユーザー、パスワードの入力を求めるため、データベースはインストール画面を開く前に作っておきます。ホスティングの管理画面で作るか、サーバーに直接接続できる場合は、 MariaDBデータベースとユーザーの作成 の手順で作れます。サイトのファイルを置くWebルートのパス(例:/home/アカウント名/www)とSSL証明書も、このときにあわせて確認します。

WebサーバーとPHP、データベースがまだないサーバーでは、 Rocky Linux APMのインストール の手順で先に構成します。

WordPressのファイルは、wordpress.orgのダウンロード画面からzipまたはtar.gz形式で入手できます。

wordpress.orgのダウンロード画面:Download WordPressボタン

ファイルをサーバーに置く方法はwgetとFTPの2つで、SSHでコマンドを実行できるかどうかで選びます。

区分wgetFTP
必要なものSSH接続FTP・SFTPアカウントとPCのFileZilla
ファイルの転送経路サーバーがwordpress.orgから直接ダウンロードPCからファイル3,782個を1つずつ転送
所有権の変更chownが必要サイトのアカウントで接続すれば不要
向いている環境SSHでコマンドを実行できるサーバーSSHでコマンドを実行できないホスティング

2️⃣ wgetでWordPressをインストール:SSHでのダウンロード・展開・所有権

SSHでサーバーに接続し、Webルートの上位フォルダー(例:/home/アカウント名)でwgetを使ってインストールファイルをダウンロードします。サーバーがwordpress.orgから直接受け取るため、35.5MBのファイルも数秒でダウンロードが終わります。

wget https://wordpress.org/latest.zip
--2026-10-16 13:35:30--  https://wordpress.org/latest.zip
Resolving wordpress.org (wordpress.org)... 2620:109:b00a::4206:2afc, 66.6.42.252
Connecting to wordpress.org (wordpress.org)|2620:109:b00a::4206:2afc|:443... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 37226383 (36M) [application/zip]
Saving to: `latest.zip'

latest.zip        100%[===================================>]  35.50M  12.1MB/s    in 2.9s

2026-10-16 13:35:34 (12.1 MB/s) - `latest.zip' saved [37226383/37226383]

ダウンロードしたlatest.zipをunzipで展開すると、同じ場所にwordpressフォルダーができます。

unzip latest.zip
Archive:  latest.zip
   creating: wordpress/
  inflating: wordpress/wp-trackback.php
  inflating: wordpress/xmlrpc.php
   creating: wordpress/wp-content/
  ...(4,251行 — ファイル3,782個・フォルダー468個)
  inflating: wordpress/wp-login.php

wordpressフォルダーをWebルートの名前(ここではwww)に移し、所有者をPHPが実行されるアカウントに変更します。ここでは所有者をサイトのアカウント、グループをnobodyに指定します。グループ名はサーバーの構成によって異なります。

wwwフォルダーがすでにある場合に[mv wordpress/ www/]を実行すると、wordpressフォルダーがwwwの中にそのまま入ってしまいます。その場合は[mv wordpress/* www/]で中身だけを移すか、既存のwwwフォルダーを空にしてから進めます。

mv -v wordpress/ www/
renamed 'wordpress/' -> 'www/'

chownに指定するアカウントとグループは、PHP-FPMのプール設定ファイルのuserとgroupの値で確認します。プール設定ファイルは[/etc/php-fpm.d/]の下にあり、サイトごとにプールを分けているサーバーではアカウント名のファイルを、分けていないサーバーでは既定のファイルである[www.conf]を確認します。

grep -E '^(user|group) ' /etc/php-fpm.d/siteuser.conf
user = siteuser
group = nobody

結果のuserの値を所有者の位置に、groupの値をグループの位置に入れてchownを実行します。

chown -R siteuser:nobody www/

所有者が変わったかどうかを一覧で確認します。

ls -l www/
合計 236
-rw-r--r--  1 siteuser nobody   405  2月  6  2020 index.php
-rw-r--r--  1 siteuser nobody 19903  1月  1  2026 license.txt
-rw-r--r--  1 siteuser nobody  7407  7月  6 16:51 readme.html
-rw-r--r--  1 siteuser nobody  7718  7月  7 03:06 wp-activate.php
drwxr-xr-x  9 siteuser nobody  4096 10月  6 16:05 wp-admin
-rw-r--r--  1 siteuser nobody   351  2月  6  2020 wp-blog-header.php
-rw-r--r--  1 siteuser nobody  2323  6月 14  2023 wp-comments-post.php
...(以下省略)

一覧の所有者とグループの位置にサイトのアカウントとnobodyが表示されていれば、サーバーでの作業は完了です。続いて、ブラウザーでインストール画面を開きます。

3️⃣ FTPでWordPressをインストール:FileZillaでアップロード

SSHでコマンドを実行できないホスティングでは、PCで展開したフォルダーを FileZilla(FTP・SFTP)でサーバーのアカウントフォルダーにアップロードします。FTPはファイル3,782個をPCから1つずつ転送するため、サーバーが直接受け取るwgetよりアップロードに時間がかかります。

FileZillaの画面:展開したwordpress-6.8.1フォルダーをサーバーのアカウントフォルダーにアップロードした状態

アップロードが終わったら、右側のサーバー側ウィンドウ(Remote site)でフォルダーを右クリックして[Rename]を選び、Webルートの名前である[www]に変更します。

FileZillaの画面:サーバー側フォルダーの右クリックメニューのRename
FileZillaの画面:サーバー側のフォルダー名の欄にwwwを入力した状態

サイトのアカウントで接続してアップロードしたファイルは、そのアカウントの所有になるため、chownで所有権を変更する手順は必要ありません。

4️⃣ WordPressのWeb設定:言語・データベース・管理者アカウント

ファイルをアップロードしたあとでドメインにアクセスすると、wp-config.phpがまだないため、サイトの代わりにインストール画面が開きます。最初の画面でインストールの言語を選んで[Continue]を押すと、以降の画面は選んだ言語で表示されます。下の画像は韓国語を選んだ画面で、続く画像は既定値のEnglish (United States)で進めた画面です。

WordPressのインストール言語選択画面:Select a default languageの一覧とContinueボタン

次の画面では、インストールに必要な情報が案内されます。データベース名、ユーザー名、パスワード、データベースホスト、テーブル接頭辞の5つを確認して、[Let’s go!]を押します。

WordPressのインストール案内画面:データベース情報の5項目とLet’s goボタン

データベース接続の画面には、あらかじめ作っておいたデータベース名とユーザー、パスワードを入力します。ホストは同じサーバーのデータベースならlocalhostのままにし、テーブル接頭辞は既定値のwp_ではなく別の値に変えてもかまいません。入力が終わったら[Submit]を押します。

WordPressのインストール データベース接続画面:Database Name、Username、Password、Database Host、Table Prefixの入力欄とSubmitボタン

接続情報が合っていれば、[Run the installation]ボタンのある確認画面が開き、このボタンを押すとサイト情報の入力画面に進みます。

WordPressのインストール確認画面:All right, sparky!の案内文とRun the installationボタン

サイト情報の入力画面で、サイトのタイトルと管理者のユーザー名、パスワード、メールアドレスを入力して[Install WordPress]を押します。公開するまで検索エンジンに収集されないようにするには、[Discourage search engines from indexing this site]にチェックを入れます。この設定はインストール後に[設定 › 表示設定]で変更できます。

WordPressのインストール サイト情報の入力(Welcome)画面:Site Title、Username、Password、Your Email、Search engine visibilityの入力欄とInstall WordPressボタン

[Success!]の画面が表示されたらインストールは完了で、[Log In]を押すと、入力した管理者アカウントですぐにログインできます。

WordPressのインストール完了画面:SuccessのメッセージとLog Inのリンク
🧭 WordPress インストール画面シミュレーター
各画面の下にあるボタンを押してインストールを進めてください。データベースのパスワードを変えると接続エラー画面が開きます。
wp-admin/setup-config.php › Select a default language

5️⃣ 管理画面にアクセス:wp-adminにログイン

ドメインの後ろに/wp-adminを付けてアクセスするとログイン画面が開くので、インストールのときに決めたユーザー名とパスワードを入力します。

WordPressのログイン画面:ユーザー名またはメールアドレス、パスワードの欄とLog Inボタン

ログインすると、左側にメニューが並んだDashboardの画面が表示されます。メニューごとに開く画面は、 WordPressダッシュボード の記事にある管理画面シミュレーターで押して確かめられます。

WordPress管理画面のDashboard画面:左側のメニューとWelcome to WordPressの案内

🔢 FAQ & おすすめコンテンツ

RHEL系は[dnf install unzip]、Debian系は[apt install unzip]でインストールします。インストールの権限がない場合は、zipの代わりにtar.gzファイル(latest.tar.gz)をダウンロードして[tar -xzf latest.tar.gz]で展開すれば、同じwordpressフォルダーができます。

[Error establishing a database connection]は、データベース名・ユーザー・パスワード・ホストのどれかがサーバーの実際の値と違うときに表示されます。ホスティングの管理画面で作った値と大文字・小文字まで照らし合わせ、ホストは同じサーバーならlocalhostのままにします。

[Unable to write to wp-config.php file]は、PHPがWebルートにwp-config.phpを書き込む権限を持っていないときに表示されます。同じ画面には、[You can create the wp-config.php file manually and paste the following text into it.]という案内と、貼り付ける内容もあわせて表示されます。Webルートの所有者をchownでPHPが実行されるアカウントに変更してから、もう一度進めます。所有者を変更できない場合は、表示された内容でwp-config.phpを自分で作成し、[Run the installation]を押してインストールを続けます。

フォルダー名がそのままアドレスに付きます。www以下のblogフォルダーにアップロードすると、サイトのアドレスはexample.com/blog/になります。インストール後に、管理画面の[設定 › 一般]にあるWordPressアドレスとサイトアドレスで確認できます。

🪐参考公式文書 1

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