WordPressのユーザー権限:管理者・編集者・投稿者・寄稿者・購読者の役割の違い

WordPressのユーザー権限は、ユーザーごとに割り当てた役割に応じて、投稿の作成や公開、プラグインのインストールといった作業の許可範囲を決める機能です。執筆者と運営者に任せる範囲を決めるため、WordPress 7.1.3でユーザーを追加して役割を変え、コアの既定の権限一覧と照らし合わせて5つの役割の違いを表にまとめました。
コアの既定値では、管理者は権限50個、編集者26個、投稿者7個、寄稿者3個、購読者1個を持ちます。個数は、旧方式のユーザーレベルの権限を除いた値です。
1️⃣ WordPressのユーザー権限の仕組み:役割は権限のまとまり
役割の名前がユーザーのできることを決めるわけではありません。役割は複数の権限をまとめた名前で、WordPressはメニューを開いたりボタンを押したりするたびに、ユーザーがその作業の権限を持っているかを確認します。会社の入館証で、階ごとに開く扉が違うように決められているのと同じです。
たとえばメディアメニューは[upload_files]権限がないと表示されず、既定でこの権限を持つ役割は管理者、編集者、投稿者です。寄稿者でログインすると管理メニューにメディアがなく、投稿エディターでも画像ファイルをアップロードできません。
役割に含まれる権限はプラグインによって増えます。確認したサイトでは、ページビルダーのプラグインが編集者、投稿者、寄稿者の役割に権限を4つずつ追加していて、プラグインを無効化した後もその権限は役割に残っていました。
2️⃣ WordPressの5つのユーザー役割:できることの比較
寄稿者も投稿を書く役割なので公開までできそうに見えますが、寄稿者には公開の権限がありません。寄稿者のエディターには[公開]の代わりに[レビュー待ちとして送信]ボタンが表示され、送信した投稿はレビュー待ちの状態で残り、編集者か管理者が公開します。
| できること | 管理者 | 編集者 | 投稿者 | 寄稿者 | 購読者 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダッシュボードと自分のプロフィールを見る | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
| 自分の投稿の作成と下書き保存 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✕ |
| 自分の投稿を公開 | ✓ | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ |
| 公開した自分の投稿の編集・削除 | ✓ | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ |
| メディアファイルのアップロード | ✓ | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ |
| 他の人の投稿の編集・削除 | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ |
| 固定ページの作成と公開 | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ |
| カテゴリーの管理 | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ |
| 他の人の投稿へのコメントの承認 | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ |
| スクリプトを含むHTMLの保存 | ✓ | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ |
| テーマ・プラグインのインストールと更新 | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| ユーザーの追加と役割の変更 | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| 設定メニューの変更 | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
| エクスポートとインポート | ✓ | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
表の値はWordPress 7.1.3コアの既定の権限一覧に基づき、マルチサイトではないサイトに当てはまります。
投稿者は自分の投稿を公開し、公開した投稿も編集・削除できますが、他の人の投稿や固定ページは編集できません。編集者はすべての投稿と固定ページ、カテゴリー、コメントを管理し、テーマとプラグイン、ユーザー、設定メニューは管理者だけが変更できます。
購読者はログインした後、ダッシュボードと自分のプロフィールしか開けません。プロフィール画面の管理画面の言語とツールバーの変更は WordPressの言語変更 の記事にあります。コアの既定の一覧で購読者の役割に含まれる権限は[read]の1つです。
3️⃣ WordPressのユーザー追加と役割変更の方法
役割の違いを知っていても、ユーザーを追加するときに権限グループの欄をそのままにすると、新しいユーザーは既定値の購読者として作られます。欄の最初の値が、設定 › 一般の「新規ユーザーのデフォルト権限グループ」に従うためです。
ユーザーの追加はユーザー › [ユーザーを追加]で行い、必須の欄はユーザー名とメールの2つです。画面を開くとパスワード欄に生成されたパスワードと強度がすでに表示されていて、[パスワードを生成]を押すと新しい値に変わります。
[新規ユーザーにアカウントに関するメールを送信します]をオンにしておくと、新しいユーザーに[ログインの詳細]のメールが送られます。メールにはユーザー名とパスワードを設定するアドレスが入っていて、パスワードは含まれません。
既存のユーザーの役割はユーザー › [ユーザー一覧]で変更します。ユーザーにチェックを入れ、[権限グループを変更…]で役割を選んで[変更]を押すと、[権限グループを変更しました。]の通知が表示されます。
ユーザー名やメールを空にして[ユーザーを追加]を押すと、空の欄が赤い枠で示され、アカウントは作られませんでした。メールの形式が間違っていると、[エラー: メールアドレスが不正です。]と[エラー: メールアドレスを入力してください。]の2行が一緒に表示されました。
4️⃣ 新規ユーザーの既定の役割とメンバーシップ設定
新規ユーザーの既定の役割は設定 › 一般の[新規ユーザーのデフォルト権限グループ]で決め、最初の値は購読者です。同じ画面の[だれでもユーザー登録ができるようにする]は最初はオフで、オンにすると訪問者が登録したアカウントに既定の役割が割り当てられます。
メンバーシップをオンにしたまま既定の役割を投稿者にすると、登録した誰もが投稿を公開し、ファイルをアップロードできます。設定 › 一般のほかの欄は WordPressの管理画面の設定 の記事で確認できます。
WordPress 7.0から既定の役割の一覧から管理者と編集者が外れ、すでに管理者か編集者に設定していたサイトでは、その値が一覧に残ります。確認したWordPress 7.1.3のサイトの一覧には、購読者、寄稿者、投稿者の3つが表示されました。
5️⃣ WordPressのユーザー役割を選ぶ基準
投稿を受け取って確認してから公開する外部の執筆者には寄稿者が合いますが、寄稿者は画像をアップロードできないため、写真の多い記事を書く執筆者には向きません。公開まで任せる執筆者は投稿者に、他の人の投稿まで編集する運営者は編集者にします。
管理者の役割はプラグインのインストールやユーザーの削除、サイトの設定まで含むため、サイトを運営する人にだけ割り当てます。コンテンツだけを管理する担当者には、管理者ではなく編集者を割り当てることになります。
マルチサイトではネットワーク全体を管理する特権管理者が別にいて、各サイトの管理者はプラグインやテーマのインストール、ユーザーの削除ができません。スクリプトを含むHTMLをそのまま保存する権限も、特権管理者にだけ許されています。
確認したサイトで例のユーザーを投稿者として追加してから編集者に変えると、一覧の上の役割ごとの数が[投稿者(1)]から[編集者(1)]に変わりました。外部の執筆者を受け入れる前に、設定 › 一般の新規ユーザーのデフォルト権限グループが購読者になっているかをまず確認します。
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