Cache Enabler:設定が簡単なWordPressキャッシュプラグイン

Cache EnablerをCloudwaysサーバーのWordPressにインストールし、設定画面の初期値のまま有効化した結果、ログインしていないリクエストの最初のバイトまでの時間(中央値)が220.9msから55.1msに短縮されました。
WordPressサイトはプラグインの数が一定の水準を超え始めると、 速度低下 が起こることがあります。機能と性能の両方を満たすプラグインを見つけるのは簡単ではなく、速度の問題は 訪問者の離脱と テクニカルSEOでの不利益につながることがあります。
そのため、キャッシュプラグインは 選択ではなく必須として定着しました。
その中でも Cache Enablerは、KeyCDNが提供する 設定が簡単な無料キャッシュプラグインで、WordPressを始めたばかりの多くのサイト管理者が選ぶプラグインの一つです。
Cache Enablerは10万件以上の有効インストール数と4.3点(5点満点)の評価を得た、実績のあるキャッシュプラグインです。設定ページが1つだけなので初心者でも簡単に使え、HTML圧縮やWebP対応など主要な機能だけをシンプルに提供しています。
✅ Cache Enablerのインストール
WordPress管理画面で[新規プラグインを追加]に移動し、Cache Enablerを検索してプラグインをインストールします。
, that should bypass the cache.2,43,65/^(\/|\/forums\/)$//^nocache$//^(?!(fbclid|ref|mc_(cid|eid)|utm_(source|medium|campaign|term|content|expid)|gclid|fb_(action_ids|action_types|source)|age-verified|usqp|cn-reloaded|_ga|_ke)).+$//^(comment_author|woocommerce_items_in_cart|wp_woocommerce_session)_?//^(wp-postpass|wordpress_logged_in|comment_author)_/✅ Cache Enablerの設定
🔲 キャッシュの動作
◻️ 有効期限
◻️クリア
◻️バージョン
◻️縮小(Minify)
CSSやJavaScriptファイルを縮小すると、使っているプラグインによっては一部の表やスライド機能が正常に動作しなかったり、画面に表示されなかったりすることがあります。
これはスクリプトの依存関係やDOMの読み込み順序が崩れるためで、Genesis Blocks、Spectra、Elementor、Beaver Builder、WPBakeryのようなブロックベースまたはページビルダー系のプラグインでは、レイアウト崩れやインタラクション機能のエラーが起きることがあります。
どのキャッシュプラグインを使っても、使用しているブロックやページビルダーによっては正常に動作しないエラーが起こり得るため、キャッシュプラグインを使うならインラインコードを圧縮した後のテストが欠かせません。
🔲 キャッシュの除外
✅ 速度テスト
Cache Enabler 1.8.17をCloudwaysのテストサーバーのWordPressにインストールし、トップページの最初のバイトまでの時間(TTFB)で速度を測定しました。キャッシュプラグインなし、Cache Enablerの初期値、この記事の設定画面の値の3つの状態で、それぞれログインしていないリクエストを10回ずつ2回送り、中央値を比べました。
キャッシュプラグインがないときに220.9msだった最初のバイトまでの時間は、Cache Enablerを有効化すると55.1msと49.8msに短縮されました。どちらの状態も20回すべてキャッシュファイルで応答しており、この記事の設定画面の値はすべての項目が無効の初期値なので、3つ目の状態は初期値と同じ設定です。
最初のバイトまでの時間はcurlの[time_starttransfer]の値で確認します。キャッシュを消した直後の最初のリクエストはキャッシュファイルを作るリクエストなので除外し、ブラウザと同じAcceptヘッダーを付けて1秒間隔で10回リクエストしました。
for i in $(seq 1 10); do curl -o /dev/null -s -H 'Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/avif,image/webp,image/apng,*/*;q=0.8,application/signed-exchange;v=b3;q=0.7' -w '%{time_starttransfer} dns=%{time_namelookup} connect=%{time_connect} tls=%{time_appconnect} code=%{http_code} size=%{size_download}\n' https://example.com/; sleep 1; done0.044486 dns=0.000822 connect=0.003370 tls=0.020494 code=200 size=69959
0.071422 dns=0.000931 connect=0.003773 tls=0.031606 code=200 size=69959
0.070819 dns=0.001895 connect=0.004429 tls=0.031945 code=200 size=69959
0.071406 dns=0.000864 connect=0.003669 tls=0.032210 code=200 size=69959
0.069090 dns=0.000730 connect=0.003313 tls=0.033588 code=200 size=69959
0.054738 dns=0.001762 connect=0.004164 tls=0.023497 code=200 size=69959
0.060193 dns=0.000968 connect=0.003666 tls=0.031874 code=200 size=69959
0.057628 dns=0.000701 connect=0.003082 tls=0.030156 code=200 size=69959
0.061533 dns=0.000578 connect=0.003010 tls=0.025478 code=200 size=69959
0.079976 dns=0.000556 connect=0.003346 tls=0.029491 code=200 size=69959上の出力はCache Enabler初期値の状態での2回目の測定で、リクエストごとに新しく接続するため、[tls]欄のTLS接続までの時間も最初のバイトまでの時間に含まれます。
curlで測った最初のバイトまでの時間が短縮されなかったからといって、Cache Enablerが動作していないわけではありません。Cache EnablerはAcceptヘッダーに[text/html]がないリクエストにはキャッシュファイルを作成も配信もしないためです。
for i in $(seq 1 10); do curl -o /dev/null -s -w '%{time_starttransfer} dns=%{time_namelookup} connect=%{time_connect} tls=%{time_appconnect} code=%{http_code} size=%{size_download}\n' https://example.com/; sleep 1; done0.251081 dns=0.005972 connect=0.009569 tls=0.042509 code=200 size=69876
0.205716 dns=0.000560 connect=0.003334 tls=0.022671 code=200 size=69876
0.229798 dns=0.000759 connect=0.003258 tls=0.031652 code=200 size=69876
0.230230 dns=0.001500 connect=0.004246 tls=0.032241 code=200 size=69876
0.189573 dns=0.000645 connect=0.003234 tls=0.030598 code=200 size=69876
0.227845 dns=0.000759 connect=0.003265 tls=0.030934 code=200 size=69876
0.208334 dns=0.001538 connect=0.003971 tls=0.021570 code=200 size=69876
0.229638 dns=0.000571 connect=0.002924 tls=0.020581 code=200 size=69876
0.214610 dns=0.000575 connect=0.003165 tls=0.020606 code=200 size=69876
0.217078 dns=0.000610 connect=0.003252 tls=0.022737 code=200 size=69876Acceptヘッダーを外すとcurlは初期値の[Accept: */*]を送り、同じ初期値の状態でも最初のバイトまでの時間は0.19〜0.25秒でした。応答サイズもCache Enablerのコメント1行がない69,876バイトでした。
curl -s -o /dev/null -D - -H 'Accept: text/html,application/xhtml+xml,application/xml;q=0.9,image/avif,image/webp,image/apng,*/*;q=0.8,application/signed-exchange;v=b3;q=0.7' https://example.com/HTTP/2 200
server: nginx
date: Sat, 17 Oct 2026 23:32:11 GMT
content-type: text/html; charset=UTF-8
vary: Accept-Encoding
vary: Accept-Encoding
x-cache-handler: cache-enabler-engineブラウザはページを開くときAcceptヘッダーに[text/html]を入れて送るので、ログインしていない訪問者にはキャッシュファイルが配信されます。キャッシュファイルで応答したリクエストには[x-cache-handler: cache-enabler-engine]ヘッダーが付きます。
Cache EnablerはGETリクエストだけを処理するため、[curl -I]のようにHEADでリクエストすると、キャッシュファイルがあってもこのヘッダーは表示されません。
✅ 総合評価
| 比較項目 | キャッシュプラグインなし | Cache Enabler初期値 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 最初のバイトまでの時間の中央値 | 220.9ms | 55.1ms | 約75%短縮 |
| 150ms以下の割合 | 0%(0/20回) | 100%(20/20回) | 適用後の最大123.1ms |
| キャッシュファイルでの応答 | 0/20回 | 20/20回 | 応答ヘッダー[x-cache-handler] |
| curl既定リクエストの中央値 | 203.3ms | 222.5ms | [Accept: */*]・キャッシュファイルでの応答 0/20回 |
Cache Enablerは設定画面の16項目を初期値のまま有効化しただけで、ログインしていない訪問者のページリクエストにキャッシュファイルで応答しました。最初のバイトまでの時間は、キャッシュプラグインがないときの4分の1ほどの50ms台でした。
外部のCSSやJavaScriptファイルを縮小する項目はCache Enablerの設定画面にないため、次のステップは最適化プラグインの設定です。
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