レンタルサーバーの料金:WordPressホームページの共有・クラウド・マネージドと管理すべきこと

レンタルサーバーの料金とは、ホームページを載せるサーバーを借りるための料金で、小規模事業者のWordPressホームページでは共有ホスティング、マネージドクラウド、マネージドWordPressの3つの方式からどれを選ぶかで決まります。お店のホームページ1つを基準に、3つの方式の公式料金を同じ日に確認し、マネージドクラウドはテストサーバーで実測した結果、月の費用は月2.99ドルから35ドルまで開きがありました。
ほかの事業者は直接運用していないため、事業者の話は10月18日に開いた公式料金画面と公式ドキュメントに基づいて書き、実測の数字はマネージドクラウドのテストサーバーのものです。
1️⃣ 小規模事業者ホームページの条件:サイトの種類と管理する人
ホームページが小さければ、いちばん小さい料金プランを選べば済むと考えがちです。お店のホームページのリソース使用量は3つの方式のどこでも料金プランの上限に届かないため、費用と手間はリソースではなく、サイトの種類と管理する人で決まるからです。3つの方式がサーバーを分ける仕組みは WordPressホスティングの評価項目 の記事にまとめてあり、この記事は小規模事業者が選ぶときに見る条件だけを扱います。
先に決める条件は3つです。1つ目はサイトの種類で、紹介と場所、電話番号を案内するお店のホームページか、訪問者が予約を入力するサイトか、決済が行き交う小さなネットショップかで必要なホスティングが変わります。2つ目はプラグインのアップデートとバックアップの確認を毎月担当する人がいるかどうか、3つ目はyou@ドメイン形式のメールボックスが必要かどうかです。
マネージドクラウドのテストサーバーにWordPressを1つインストールした直後、アプリケーションの容量は125MB、メモリ使用量は955MBのうち479MBでした。共有ホスティングのいちばん安い料金プランが提供するストレージ20GBと比べると、お店のホームページの大きさは条件になりません。
2️⃣ レンタルサーバーの料金計算:契約料金と更新料金、メールボックス
料金表に書かれた月額がそのままホームページのホスティング費用になるわけではありません。共有ホスティングは契約期間が終わると更新料金に上がり、マネージドクラウドとマネージドWordPressは税金が料金に含まれないためです。48か月契約が終わると更新料金に上がるのは、スマホの契約割引が終わった翌月の請求書と同じです。
共有ホスティングHostingerのPremiumプランは、10月18日の公式料金画面で48か月契約・月2.99ドルです。48か月分143.52ドルを一括で支払い、契約が終わると月10.99ドルで更新されます。ウェブサイト3つと20GBのストレージ、1年間の無料ドメイン、ウェブサイトごとにメールボックス2つ(最初の1年無料)が含まれます。
マネージドクラウドCloudwaysのVultr 1GBサーバーは月14ドルで、1時間あたり0.0208ドルで計算されます。メールサーバーは提供されないため、メールボックスは Rackspace Emailアドオンで、メールボックス1つにつき月1.5ドルです。
マネージドWordPress KinstaのSingle 20GBプランは月35ドルで、年払い350ドルを選ぶと月30ドルほどになり2か月分が割引され、税金は別です。WordPressのインストール1つとストレージ10GB、月間帯域幅20GBが含まれ、メールボックスの項目は料金画面にありません。
| 方式 | 事業者・料金プラン | 月額(公式画面) | 契約・更新 | メールボックス |
|---|---|---|---|---|
| 共有ホスティング | Hostinger Premium | $2.99 | 48か月前払い$143.52 · 更新は月$10.99 | ウェブサイトごとに2つ(最初の1年無料) |
| マネージドクラウド | Cloudways Vultr 1GB | $14(1時間あたり$0.0208) | 契約なし · 使った時間だけ | アドオン メールボックス1つにつき月$1.5 |
| マネージドWordPress | Kinsta Single 20GB | $35(年払い$350) | 月払いまたは年払い · 最初の月無料 | 料金画面になし |
表の料金は税別です。
表の値は2026年10月18日の各事業者の公式料金画面によるものです。
マネージドクラウドは契約なしで起動していた時間だけ計算され、Vultr 1GBのテストサーバーを184時間運用した10月の請求予定額は税込みで4.76ドルでした。
3️⃣ 管理の負担とサポート範囲:アップデート・バックアップ・SSLの担当
費用をそろえても、毎月手間のかかる作業は残ります。サーバー管理は3つの方式とも事業者が担当しますが、WordPressのプラグインのアップデートとバックアップの復元、証明書の期限確認は、方式によって運営者の担当として残るからです。
公式画面によると、Hostinger Premiumは週1回の無料バックアップと自動でインストールされる無料SSL、24時間の優先サポートを提供します。Kinstaは毎日の自動バックアップを14日間保管し、プラグイン・テーマの自動アップデートは月3ドルのアドオンで提供します。Cloudwaysはプラグインのアップデートを運営者がSite Managerで行い、専任サポートはAdvance Supportアドオンで月100ドルです。
| 項目 | Hostinger Premium(共有) | Cloudways Vultr 1GB(マネージドクラウド) | Kinsta Single 20GB(マネージド) |
|---|---|---|---|
| サーバー管理 | 事業者 | 事業者 | 事業者 |
| バックアップ | 週1回無料(上位プランは毎日) | 毎日自動 · 1週間保管 | 毎日自動 · 14日保管 |
| プラグインのアップデート | 料金画面に表示なし | 運営者 · Site Manager Pro 月$3 | 運営者 · 自動アップデートアドオン 月$3 |
| SSL証明書 | 無料 · 自動インストール | 無料Let's Encrypt · 90日ごとに期限確認 | 料金画面に表示なし |
| サポート | 24時間優先サポート | Advance Supportアドオン 月$100 | 24時間の人によるサポート · 8言語 |
テストサーバーでは、キャッシュプラグインBreezeの新しいバージョンがアップデート待ちのまま残っていました。手動で実行した アプリケーションバックアップは約30秒、完全な復元は約1分30秒で終わりました。
4️⃣ 速度測定:サーバーの種類よりキャッシュプラグイン
お店のホームページの最初の画面の速さは、サーバーの方式よりキャッシュプラグインが先に決めます。そう言える根拠は、同じテストサーバーでキャッシュプラグインだけをオン・オフして最初のバイトまでの時間(TTFB)を20回ずつ測った2つの数字です。
テストサーバーと同じ地域にある別のサーバーからテストアプリケーションの最初の画面をリクエストした結果、キャッシュプラグインをすべてオフにした状態の中央値は186.9msでした。キャッシュプラグインBreezeを既定値で有効にすると45.4msに短くなりました。
3つの方式の速さを同じ条件で比べる測定は、ほかの事業者のアカウントがないため行っていません。 共有ホスティングはリソースの上限に達すると[508 Resource Limit Is Reached]エラーが表示されるため、訪問者が集中する日があるなら、料金プランの上限の数字から確認します。
5️⃣ ネットショップの条件:WooCommerceの要件と決済
共有ホスティングのいちばん安い料金プランはお店のホームページには合いますが、決済と注文が行き交うネットショップのホスティングとしては、要件から確認し直す必要があります。WooCommerce公式ドキュメントは10.8版の時点で、WordPress 6.9以上とPHP 8.3以上、MySQL 8.0またはMariaDB 10.6以上を求めています。これにHTTPSとWordPressのメモリ上限256MB以上が加わります。
HostingerはPremiumプランからEC機能を含むと表示しています。Kinstaは料金画面で、EC・会員制サイトの推奨プランをサイト2つのプラン(月70ドル)からと表示しています。マネージドクラウドにはネットショップ用プランが別になく、プランはサーバーサイズだけで分かれています。
テストサーバーのPHPは8.2.34でWooCommerceの推奨版8.3に届かず、ネットショップを載せる前にPHPのバージョンから確認することになります。小さなネットショップをテストサーバーにインストールして注文まで確かめる実測は、次の記事で行います。
6️⃣ 小規模事業者ホームページのホスティング選び:お店のホームページ・予約サイト・小さなネットショップ
小規模事業者ホームページのホスティング選びは、サイトの種類1つに絞られます。お店のホームページと予約サイト、小さなネットショップは必要な条件が違います。
3種類のホームページが実際にどんな姿なのかは、WordPressテーマAstraのスターターテンプレートで無料の例サイトとして確認できます。
マネージドクラウドで毎月確認するバックアップとアップデート、SSL証明書の画面は、Cloudways運用チェックシミュレーターで押して確かめられます。
紹介と場所、電話番号を案内するお店のホームページは共有ホスティングのいちばん安い料金プランで始められ、48か月契約で月2.99ドルにメールボックス2つが含まれます。契約なしで使った時間だけ支払い、プラグインのアップデートを自分で確認する人がいるなら、マネージドクラウドが合います。
訪問者が予約を入力するサイトは予約記録がデータベースに保存されるため、バックアップの周期が条件になります。週1回バックアップの料金プランでは復元時に最大1週間分の予約が消えることがあるため、毎日バックアップする料金プランや方式を選ぶことになります。
決済と注文が行き交う小さなネットショップは、WooCommerceの要件と毎日のバックアップ、メール送信がすべて条件になります。共有ホスティングはEC込みの料金プランか、マネージドWordPressはEC推奨の料金プランかを先に確認します。
同じ日に公式料金画面で確認したホームページの維持費用は、共有ホスティングが月2.99ドル(更新10.99ドル)、マネージドクラウドが月14ドルに税金別、マネージドWordPressが月35ドルでした。マネージドクラウドのテストサーバーは184時間で4.76ドルが請求される予定で、最初の画面の応答はキャッシュプラグインを有効にした後45.4msでした。ドメインやテーマ、プラグインまで含めた1年目と2年目の予算は WordPressの料金 の記事で構成別に計算できます。サイトの種類を決めたら、次の一歩はホスティング7社のスコアと料金を同じ基準で比べた WordPressホスティング比較で、運営するサイトに合うホスティングを選ぶことです。
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